辻 咲子さん【辻精肉店】

辻 咲子さん【辻精肉店】

先代が立ち上げたご商売を引き継いだご主人のもとに、東京から嫁いで来られてからずっとお店を切り盛りされている咲子さんは、バイタリティにあふれている。
毎日つくる大人気のお惣菜は、マヨネーズもホワイトソースもすべて手作り、自家製。
おすすめの“麦豚”は、お客さんが予定した献立に合う部位や切り方を提案し、逆に素材が生きる献立を提案する。

「お惣菜のベスト3は、焼き豚、シューマイ、サラダ!」
「麦の(麦豚)肩ロースやバラ(バラ肉)のしゃぶしゃぶはおいしい。ロースだったらポークソテーかな。」
「鶏肉なんかも、家庭用の包丁って案外切れないでしょ?皮とか。今日はから揚げにするから、とか、オムライスに入れるから、とか聞いてそれに合わせてさっと切ってあげるサービスは便利なんじゃないかな。」

専門店ならではのお客様との信頼関係を、時間をかけながら育んできた。

「食材供給って、これまでもだけどこの先もずっと大切でしょ?」
「ちゃんとしたいの。」「きちんとしたものを売りたいの。」
「姑さんが、お肉はこの店でって言われたからはじめてきましたって言ってたお嫁さんが、そのあとずっと通い続けてくださってもう何十年。そういう店なの。」

長く商売をし続けるために、あの店なら安心だと思ってもらえる店であり続けるしかないと思ってはいるが、人口が減り続け、女性が日々忙しく働くようになり短時間で買い物ができるスーパーに人が流れてしまうという現状はある意味仕方がないと思うそうだ。

それでも、生きる糧である自分の商売なんだから、責任をもってお客様の信頼に応え続けたいし、できることはやっていきたいと思っている。
必ず産地や生産者を辿ることができる国産の信頼できる問屋さんとの取引にこだわり、飲食店など卸しの配達以外にも、一般家庭への配達も行うという。

「真面目な商売って儲からないけどね。」と言って笑う。

犬吠WAONカードを活用した地域貢献の取り組みも「なかなかボランティア活動ができるわけじゃないから、商売を通じて少しでも地域のためになったらね、いいかな。銚子はお金ないからね。」と、地域の今を自分の事として受け止め、できることを実践する。

仕事以外の時間はのんびりと、というわけではない。

週1回、子供から大人の方までが一緒に体を動かす“合気道”の時間を指導者であるご主人と一緒に楽しむ。犬吠埼まで自転車を走らせることもよくあるという。

「子供の頃から当たり前にこの景色見てる銚子の人多いと思うけど、あれ圧巻だよね。」

海に囲まれていることを実感できる地球展望館からの景色は辻さんが銚子の魅力と感じる一つだという。その表現がストレートに心に伝わってくる。
座右の銘はなんてないと笑い飛ばした後に、「 明けない夜はない。つらいことがあっても必ず乗り越えられるでしょ?」「あしたは必ずくる。」と言った声は凛として澄んでいる。

お名前の通り、一輪の花が自らの意志で咲いているような、強くてやさしい空気が流れた。

 

銚子で見つけた幸せ

「東京では得られない、自転車に乗って自然を満喫できる自分の時間」

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