竹中伸治さん【T-field】

竹中伸治さん【T-field】

「買い物をしたお客さんが喜んで帰ってくれることが一番のやりがいだよね。」
目を閉じていても、その語りかけるような穏やかな声だけで、笑顔で話していることがわかった。
「また来店してくれた時に、『この前はありがとう!すごく良かったです!』って誉めてもらえるとさ、なんでもそうだけれど、やっぱり褒められたり喜ばれることが1番うれしいよね」
そう言葉を続けた。

今から37年前の1980年に始めた雑貨屋T-Field。
クリーム色の建物に、ブルーの大きな看板が遠くからでも目立つ。
「当時、これからは雑貨店が主流になると思った」
と話してくれたのはここの店主である竹中伸治さん。

趣味はドライブと筋トレだと言うがっちりとした筋肉質な体から発せられるハスキーな男性の声。
でもどこか心地よく耳に響くのは、きっとこの自分の店への想いが声に表れているからなのだろう、
ふとそう思った。

2階建ての店内いっぱいに並べられた様々な雑貨は眺めているだけでわくわくする。
両手に乗るほどの小さな長靴は親戚の子どもに、
キラキラ輝き揺れるピアスは今度のデートに、
夫婦茶碗は婚約した友人に…。
目当ての物を目的として買いに行くのではなく、ふらっと立ち寄ったここにはいつも必ず欲しいと思う物が置いてあるのだから不思議だ。
これもまた、「この仕事が好きで働くうえでオリジナリティを大切にしている」
という竹中さんが選りすぐった雑貨だからなのか。

「仕事のやりがいはお客さんが喜んでくれることだ」
という言葉がしっかりと目に見える形で表れているのが、この店の自慢のサービスの1つでもある“ラッピング”だ。
実際にプレゼントを買ったことがある方なら誰しもが納得するであろう、ここT-Fieldの技とも言えるラッピング。
どんな商品の組み合わせでも、時に美しく、時にユニークに包んでくれる。
ついつい贈り物でない物でもお願いしたくなってしまうのは、それほどここの“ラッピング術”に魅了されているからである。
これが無料だというのだから、驚きだ。
店主の竹中さんは言う。
「贈り物とは、その方のセンスを贈るということだから、ラッピングには力をいれている」
その声からは、どこか自信のようなものを感じられた。
「どこにも負けないよ」という一言に深く頷いてしまう。

「接客をする上で笑顔は大切にしたいよね」
と、お仕事の合間を縫って店内でインタビューをさせていただいている最中、お客様が来店された。
竹中さんのハスキーで男らしい声が「いらっしゃいませー」と、自然と少し柔らかな声に変わった。
訪れる人1人1人、常にお客様に目を向けていることが感じ取れる一瞬だった。

お仕事をする上で苦労をしていることは何かとの問いかけに、
「人が少ないのに店舗数が多い。やっぱり人口減少がね…銚子の街はね、静かでしょ。燦々としてるよね…」
と、ちょっと寂しそうに答える声がなんだか妙に耳に残った。
気に入ってよく行っていた店が閉店する様子をたて続けに見てきた。
その一方で、新しいカフェやバー、美容サロンがオープンしている。
若者たちは都会へ出ていく。
外の生活で身に付けた能力を銚子に持ち帰り、戻ってくる者もいる。
その中で、久しぶりに帰ってきた街に、変わらずある店や接客は私たちをほっとさせる。
“そこに行けばあるあの店”が、ここ竹中さんのT-Fieldであるように。

「質問まだあるのー??」と笑う竹中さんに、
『もうちょっとです、もうちょっとだけお願いします!』と、銚子の魅力について聞いてみた。

「海、自然が綺麗だよね。海を中心とした自然だよね。あとお魚がおいしい。科学大の前の屏風ヶ浦の夕日は1番綺麗。あそこ、1番綺麗じゃない?あの夕日。富士山も見えるし。綺麗だよ、真っ赤に染まって。あそこはどこよりも1番綺麗。」

それぞれの言葉は短いけれど、その自然体な話し方が余計に竹中さんが銚子を思う気持ちが強く伝わってきた。
何の障害物もなく遠くまで見渡せる屏風ヶ浦からの夕日と、そんな美しい自然を持つ銚子が好きだ、という気持ち。

銚子で見つけた幸せ
「口が悪いけど人情味があってあたたかい人間性」

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