石橋直久さん【サントノーレ】

石橋直久さん【サントノーレ】

観音駅から漁港に向かうと途中に見えてくるピンク色のパン屋が「サントノーレ」だ。

パンの芳醇な香りに包まれながら、ついもう1個と手が伸びてしまうようなパンが並ぶ店内に黙々と作業を続ける石橋さんがいた。

子供の頃観た映画の影響なのか、寡黙な店主がおいしそうなパンを作っているというイメージがパン屋さんにあり、石橋さんはそのイメージのままだ。

 

当初はガレージを改装して、アトリエのような場所で、ものづくりに励んでいた。

今の場所には2005年に移って、今年で13年目になる。

「食べることが好きで、何か物を作って、販売して喜んでもらいたい。」

石橋さんはお店を始めたきっかけを振り返る。

 

「ケーキなど作っていたこともあるけれど、やっぱりパンが1番、性にあっているのかな。」パンが自分にとって1番の「相棒」だったようだ。

 

フランスでは、パン職人の守護聖人として崇めている聖人の名前がサン・トノレという。それがこのお店の由来であることも教えてくれた。

 

石橋さんのこだわりであるハード系と呼ばれる「固い食感」のパン。

お客様の求める「やわらかい食感」のパン。

自身の希望だけではお店として受け入れられない。

今、石橋さんは「サントノーレ」に守られながら、相棒であるパンと日々試行錯誤している。

「前はパンを作ることが趣味でもあったが、最近はコーヒーを作ることが趣味です。」

教室にも通って、自ら焙煎し、ドリップしてまでどっぷりとはまってしまった。

何かを自分の手で作ることが好きという気持ちは昔から変わらないらしい。

 

暑い夏はパンの売れ筋もあまり伸びず、苦労する。

パン職人にとって今年以上に大変な夏はなかったであろう。

しかし、そんな苦労もパートさんと乗り切ってきた。

「パートさんたちが生計をできていればそれが自分にとってのやりがいでもあり、喜びでもある」と優しく語る。

 

 

サントノーレが銚子の町にとって、どうであってほしいか?

その問いに「もっとお客様に求められるお店であってほしい」と語った。

現在は、物販のみであるため、店内でパンを楽しんだりしてほしいと考えている。

 

「自分の好きなもので喜んでもらいたい」と思う石橋さんの熱い感情。

「お客様の喜んでもらうためにはどうしたらいいか」と考える常に相手を思う優しさ。

寡黙な石橋さんの内側には、この2つの感情で溢れていた。

 

パンは、ご飯と並んで今や日本の主食になっている。

甘いパン、惣菜パン、サンドウィッチ、食パン、フランスパン…。

それぞれの色を持ちながら、食べる人の心も満たしてくれるその匂いと味は誰もが好きだ。

サントノーレのパンをお腹がすいたときに頬張りたくなってしまうのは、石橋さんの優しさと情熱が詰まっていておいしいからだと思う。

あなたにも、また食べたくなるパンがここに必ずある。

 

日々葛藤していく中で、ふと立ち止まると静かな空気が流れる銚子。

「都会にも出かけるけど、帰ってくるとやっぱりこの閑散とした雰囲気にほっとしてしまうから、銚子が好きなんだよね。」

その空気こそが、石橋さんにとって銚子で見つけた幸せなのだ。

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