石上久嗣さん【福屋】

創業から50年。炭火焼きにこだわる手焼きせんべい「福屋」ののれんを守る二代目社長の石上久嗣さん。
「これからも、せんべいのおいしさを伝えていきたい」と語る。

真っ白いお煎餅の生地、一枚、一枚がこんがりと焼けていく様子をガラス越しに見ることができる店内には、カタチ、大きさ、味の異なるさまざまなお煎餅が並ぶ。

社長が、今おすすめしたいという商品は「あばれん棒」。
太く、ごつっとした棒状の揚げ煎餅で、食べる前から、その美味しさが想像できる香ばしい色をした逸品である。
思わず手に取るお客様の気持ちも、いつでも食べられるように買っておかないと落ち着かないというリピーターのお客様の気持ちも、よくわかる。

「湊都」は、おせんべいの一粒、一粒が少し小さめでかわいらしいと感じるシリーズだが、食感も堅すぎず、ほろりとしたやさしさが「子ども」をイメージさせる。

「小さな子供たちの口に入るものは安全なものであるべき。」

誰にでも安心して食べてほしいという願いと、本当に安全な食品を提供していこうという信念が福屋のモットーである「無添加・無着色」につながる。

仕事でのやりがいは、お客様の声と笑顔。
「福屋のお煎餅が好きだ、と言ってくれる人がいることが何よりうれしい。」
「この先もずっとそうあり続けたい。」
言葉はどこまでもまっすぐだ。

趣味はバイク。
いつか息子さんにお店をゆずり、老後にはツーリングを楽しみたいという。
「今は、バイクでけがをしてお客さんに迷惑をかけてはいけないから。」
やんちゃな少年のような笑顔から責任感があふれる。

この頃、自分が父親から福屋を継いたばかりの時の気持ちを思い出すことがあるそうだ。
父親から一度も、店を継いでくれ、と言われたことはなかったという。
自然に、そうしたくて、自分の意志で、そうしたという。

三年前からご自身の息子さんがお店の手伝いをするようになった。
自分から正式に「継いでくれ」と言うつもりはないという。
「継がせてください」とも言わないのではないか、と思っているそうだ。

自分がそうだったようにきっと自然に選ぶはずだ。

「親が仕事をする姿を見ていれば、きっと自分も挑戦したい、と思うんじゃないかな。
こんなに魅力的な仕事はなかなかないから。子どもや孫も、もちろん、その先も、この仕事を自然に選んで、継いでいってほしいと思う。」

「生まれ育ったところで、右、左と、どこ見ても知っている場所。お酒を飲みに外にでかければ、気軽に声をかけてくれる知り合いがいる。みんな心があったかい。それがわがまち銚子。」
石上さんが銚子で見つけた幸せは、自分のことより、まちを想い、まちを誇る気持ちだった。

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