平野靖さん【銚子市役所 福祉売店】

平野靖さん【銚子市役所 福祉売店】

銚子市役所の正面玄関を入り、左へ。
奥まで進んだその先にある小さな売店に、平野さんはおよそ20年立っています。
大きなお店にならぶ大量の商品に慣れた目には、この売店で全ての商品に目を通しながらどれにしようかと悩める楽しさが、子どもの頃通った駄菓子屋さんに似て懐かしさや憩を感じました。

チョコや飴、ガムといった、ちょっと立ち寄り手にしやすい商品が多く並ぶ中、一番の売れ筋は飲料品とのこと。
でも今回特に目をひいたのはカウンター中央にあるコーヒーメーカー。
豆から仕入れた淹れたてのコーヒーは平野さんのおすすめ商品で、手書きのポップも添えられていました。
庁舎内デスクまで配達もしてくれるそうです。

銚子市役所 福祉売店の始まりは約40年前。
ご自身も障害者であった先代の社長の「障害者の雇用を少しでも確保できれば」との思いを平野さんが受け継ぎ、20年来今でもその思いが平野さんを支えています。

好きな言葉は?の問いに
「それは“誠実”。・・・って本当かな~。」と笑ってみせる平野さんですが、実際お仕事で心がけていらっしゃるのは、
「利用者の大半が庁舎内職員なので、一人一人の顔と名前を覚える。」
「お客さんにいやな思いをさせない。」
「置いてある商品について説明できるようにする。」と、誠実そのもの。
又、できればもう少し安く販売したいものの、大量入荷ができないこともあり定価での販売となっている弱点を補うべく、工夫も重ねてこられました。
障害者雇用確保への思いと平野さんの誠実さや創意工夫が、この小さな売店を長く存在させ、自動販売機もある庁舎内で職員をこの小さな売店に向かわせるのかも知れません。
取材中見えたお客さまを、優しい「ありがとうございました。」で見送りました。

そんな平野さんが銚子で見つけた幸せは、「職場。この職場が好き。ここで働くのが好き。」
実はお隣の旭市出身という平野さんですが、銚子の気候の良さ、屏風ケ浦の景観に魅力を感じ、そして何よりこの売店で働くことを幸せだと言い切ります。
犬吠WAONカード取扱店としても、早期の段階で取り組みに理解を示し加盟されました。
この小さな売店でも犬吠WAONカードでのお買い物ができ、銚子市への寄付や地域の活動支援につながっています。

いつもは用事が済んだらすぐに出てしまう市役所、今度は福祉売店に寄り道しよう。
淹れたてのコーヒーと好きなチョコを選んで、平野さんの柔らかい「ありがとうございました。」に見送られたくなりました。

銚子で見つけた幸せ
「職場。この職場が好き。ここで働くのが好き。」

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銚子市役所 福祉売店

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