岡根正和さん【美容室 スタイル フォー ヘア】

岡根正和さん【美容室 スタイル フォー ヘア】

駅から利根川まで真っすぐに伸びる通りをワンブロック歩き、

交差点を左に曲がると、ゆるやかな曲線を描くガラスブロックの建物が見える。

 

岡根正和さんの経営する「スタイルフォーヘア」だ。

 

美容師を目指したきっかけがある。

中学生の時、銚子に講習会にきた先生の技術を見て「憧れた」ことだ。

それは、母親が美容師だった岡根さんにとって、身近な職業の世界が、全く新しいもののように感じられる出来事だったそうだ。

 

地元の高校に入学後、美容学校の通信科に入学。
「高校時代から美容に関わりたかったのは、不器用だったため『人の倍の努力』が必要だったため。」という。

 

「自分ひとりで解決する力を養い、自分で選んだ事には責任を持つ。」

岡根さんの潔い自立心は、仕事への情熱を支えるエネルギー源だと感じる。

 

美容師免許の取得後、最初に務めた都内の美容室は、通常イメージされるヘアサロンとは一線を画した企業マインドをもつ野心的な組織体。

その中で持前の着想力と、外には見せない努力を重ね続けた。

 

数字、実力ともに自他ともに認められる成果を出せるようになると、東証一部上場の企業店舗の都内エリアの支配人として、担当する各店舗の商品開発、プロジェクト企画のリーダーとして活躍する。

 

世に言う「カリスマ」である。

 

しかし漠然と抱き続けていた仕事への違和感が、大きくなってきたのもこの頃だった。

 

「一人ひとりに寄り添える技術の高い美容師になりたかった。」

もう一度、美容師の原点に戻りたいと思った岡根さんは銚子に戻る。

 

ちょうど雑誌撮影でモデルとなった、服飾デザイナーを目指す千種さんと知り合い、結婚し、子供ができた時期でもあった。

 

はじめは地元で母親が経営していた美容室を継ぎ、自分ひとりですべての施術を行う完全予約制のサロンをつくる。
一人ひとりのお客様と向き合い、安らいでもらえることだけを考えた。

お客様の笑顔の数は瞬く間に増えていった。

 

子育てが一段落した奥様がマネージャーとして本格的に店舗経営に携われるようになったタイミングを見計らい、2001年に現在の店を建てる。

 

取材中、岡根さんが何度も口にされるフレーズがあった。

 

「喜んでもらいたい」

「誰かに喜んでもらえる仕事だと思う」

「喜んで帰ってほしい」

 

ただひたすらにお客様を喜ばせたいという想いは、スタイルフォーヘアを選んでくれたお客様からの期待に応えたいという美容師を志した時から変わることがない責任感だ。だからこそ、岡根さん自身も学び続け、努力し続ける。

銚子の人口は年々減少している。

しかし、売り上げは減っていない。

 

地域で暮らすことで、冷静に数字を上げ続ける経営者としての感覚に加えて、お客様一人ひとりへの想い入れが強くなったことを自覚しているそうだ。

数字では表せない想いや志こそが、経営を支える。岡根さんはそう実感している。

 

目の前の出来事は、見る人によってその意味が変わってくる。

課題をどうとらえるか?がとても大切なのだろう。

 

取材中に、次々に来店されるお客様とフレンドリーに話す岡根さんと千種さん。

笑顔で話すお客様にとって、この場所はなくてはならないものになっていることが伝わってくる。

日々のやりがいは「老若男女問わずここへ来てニコニコ喜んで帰ってもらうこと」。

 

お客さんの喜びをリアルに感じることができる今、美容師の原点に戻り、銚子で暮らすという選択をしたことに改めて満足しているという。

 

銚子で育った二人のお子さんたちは、どちらも美容師の道を歩き始めている。

お客様の期待に応える気持ちは、若い世代への育成へとつながる。

 

娘だから、息子だから、というだけではなく、この仕事を選んだ「一人の仕事人」として、自分が伝えていけることは何か?常に考えているそうだ。

 

地域の未来に対して、岡根さんは決して悲観的ではない。

銚子でみつけた幸せは「欠点を別の視点で魅力的に変えていく市民」という。

自身もそうありたい、と自分の役割を信じている。

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