室井房治さん【銚子山十商店】

室井房治さん【銚子山十商店】

通りを歩いていると突然現れる
歴史を感じさせる素敵な和の建物。
何のお店か知らない人でも、
きっとつい足をとめてしまうだろう。

山十商店は、三代将軍家光の時代、
1630年創業の老舗中の老舗だ。
現在は伝統的な発酵調味料である
「ひ志お(醤)」を中心に販売している。
そのお店を守るのが、室井房治さんだ。

室井さんには、老舗の店主という顔の他にも、
地域の消防団での活動や
千葉科学大学での非常勤講師など様々な顔がある。
本業だけでも多忙な室井さんが
幅広い活動に尽力するようになったのは、
大学時代に恩師から言われた言葉がきっかけだ。
「趣味でもいい、副業でもいい、
2つ同時にやるくらいの人間でなくてはだめだ。」
それ以来、どちらが本業ですか?と聞かれるような
“複線の人生”になるよう心がけているという。
実際に大学生からは「室井先生」と呼ばれ、
大学の先生として慕われる存在だ。
室井さんはインタビュー中、こう語ってくれた。
「趣味でもいいから日本一になるくらい頑張ってみて欲しい。
その頑張りは、必ず本業にも生きてくる。」
自ら実践して行動で示している室井さんだからこそ、
その言葉はストレートに心に響いてくる。

山十商店が取り扱う「ひ志お」とは
醤油と同じく大豆と麦を発酵させて作る調味料で、
一説によると醤油のルーツとも言われている。
形は味噌のような固形だが、味は醤油に似ている。
そのままご飯にのせても、生野菜につけても絶品。
料理の調味料として使うこともできる、まさに万能調味料だ。
もちろん和食にはぴったりだが、チーズなどにもとても合う。
メディアにも多く取り上げられて注文が殺到することもあるが、
効率を追い求めることなく伝統的な製法にこだわって作り続けている。

そしてもう一つのこだわりは、商品をデパートなどにおろさず、
お店のある銚子まで買いに来てもらうという販売方法にある。
「銚子の風土や気候があってこそのひ志お。
だからこそ、お店まで来てひ志おと銚子を知って欲しい」
そんな想いが根底にある。

江戸時代から現在まで続く
全国屈指の醸造業、漁業、農業への誇り。
三方を海に囲まれ、
先人が災害に立ち向かい続けて勝ち取った防災力への感謝。
室井さんの言葉からは、
銚子を愛し、自然と先人への感謝と尊敬の念を忘れない姿が伝わってくる。
そんな室井さんだからこそ、
時代が変わっても多くの人に愛され続ける商品を作ることができるのかもしれない。
先人が積み重ねた歴史を
自分の代で止めるわけにはいかない。
計り知れないプレッシャーを抱えながら、
今までも、これからも、室井さんは伝統を守り続ける。

長い時間をかけて自然に育まれ、人に守られてきたひ志おなら、
シンプルな調理法でも味わい深い一品がすぐにできあがる。
「忙しくてゆっくり料理をする時間もない。」
「自分の食事はつい疎かになってしまう」
そんな人にこそ、ひ志おはおすすめだ。

銚子の穏やかな気候と
美しい海を思い浮かべながらいただく食事は、
おなかだけでなく心まで満たされる、
とっておきの時間になるだろう。

銚子で見つけた幸せ
「天気予報を見るとき」
関東平野の山間の地域と比べると、夏は5℃涼しく、冬は5℃暖かい気候
この気候だからこそ、醸造など銚子の産業が生まれた。
冬に他の地域では、気温が低く茶色や白に変わっていく田畑が銚子ではキャベツで一面 緑になる、こんな町ほかにはない。

【銚子人 Facebook】

室井房治さんは、「銚子人」でも紹介されています。(銚子人COMMUNITY TRAVEL GUIDE VOL.5 編集委員会 編/英治出版)

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